KOKEMOMO Sweden | Pärlans konfektyr

Pärlans konfektyr

パーランス・コンフェクティール

2012-03-20

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キラキラ輝く真珠のような女の子たちが作り出す、懐かしくて新しいキャラメル

ストックホルム市内の南に位置するセーデルマルム(Södermalm)、その中でもソーフォー(SOFO)と呼ばれる地域は、若手クリエーターや流行のショップが集まる注目スポット。そのSOFOに2011年11月オープンしたのが「真珠製菓店」を意味する手作りキャラメルのショップ兼カフェ、パーランス・コンフェクティール・ストックホルム(Pärlans Konfektyr Stockholm)です。

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店内はジャズが流れる1930年代のクラッシックな佇まい。
通りに面するキッチンはガラス張りになっており、そこからお店の雰囲気ぴったりの30年代ファッションに身を包んだ女の子たちが、楽しそうにキャラメルを作る様子を眺めることができます。

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PärlansKonfektyr_0028.jpgこの素敵なキャラメルショップをスタートさせたのがリサ・J・エリクソン(Lisa J Ericsson)です。きっかけは3年前の東京への旅行。元々何かを始めたいと思っていたリサ。東京のデパートで出会った多くの美しいもの、かわいいもの、そして特に日本独特の美しい包装やラッピングに感化され、そこでパーランスのコンセプトのベースとなる「美しくて、楽しくて、かわいいものを作ろう」というアイデアが固まったそう。当時、リサは今のスウェーデンにはないお菓子のお店を作りたいという思いが強くありました。そのためアイデアを具体化していく中で、彼女自身が何回もキッチンに立ち、独学で様々なお菓子を試作してみたそうです。
なぜキャラメルなのかという私たちの問いに、「だってチョコレートもマカロンもすでにあるでしょ。でもまだキャラメル屋さんはなかったからよ。そして何よりもシンプルなのにおいしいでしょ。」と笑顔で答えるリサ。結果、美しいラッピングが施された、楽しくておいしいキャラメルが誕生しました。

このパーランス、キャラメルのおいしさはもちろん、30年代~40年代スタイルに統一されたお店のインテリアとスタッフのファッションも魅力のひとつです。アンティークの家具や30年代の映画のパンフレットが飾られた趣のある店内には、リサやスタッフが大好きなジャズがいつも流れています。昔の映画に出てきそうなヘアースタイルにボーダーのTシャツ、そしてリサお手製のネイビーのハイウエストパンツを身につけたスタッフの女の子たち、そのスタイリングの徹底ぶりといったら素晴らしい!の一言につきます。30年代、40年代の古くてかわいいものが大好きだという彼女たち、じつはリサの趣味であるリンディーホップ・ダンス仲間だとか。今でも時間がとれる時はみんなで集まってダンスをしているそうです。

「みんなのアイドルは?」との質問に、返ってきた答えはさすが「昔の美しいもの」を愛する彼女たちらしい往年の女優や歌手の名前ばかり。グレタ・ガルボ、イングリッド・バーグマンなどスウェーデンを代表する女優に始まり、ローレン・バコール、アンナリサ・エリクソン、アリス・バブス…次から次へと当時のスターの名前があがり、私たちをよそにキッチンは一時ガールズトークで大盛り上がりでした。

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リサは以前、食品関係の会社に勤めていたとのこと。他のスタッフたちも学生、クリエーター、イラストレーターなど、様々なバックグラウンドを持った人々が集まっており、現在もパーランスで働きながら、それぞれの仕事を続けています。
その中のひとり、スタッフのヘアセットやスタイリングも手がけているマデレーン。彼女はプロのスタイリスト兼フラワーデザイナーでもあります。もちろん彼女が手がけるスタイリングはとってもクラシカルでノーブル。そんなマデレーンのヴィンテージスタイルなウェディングの様子やフラワーアレンジは、彼女のホームページDowney Blomster & Jazzにてご覧になることができますので、是非チェックしてみて下さい。

PärlansKonfektyr_0092.jpgそして忘れてならないのがキャラメル。オーガニックのバター、生クリーム、上質の砂糖、マダガスカル産のバニラなど素材にこだわって作られたキャラメルには10種類のフレーバーがあります。クラシックなバニラ味やチョコレート味だけでなく、ラズベリーやソルト・リコリスなどを使ったスウェーデン独特な味までと、とてもバリエーション豊か。そして製菓学校でお菓子作りを学んだというクララが作るキャラメルタルトもパーランスカフェでのみ味わうことができます。

お店の名前にダイヤモンドではなく、あえて真珠(Pärlan)を選ぶところもパーランスらしいところ。まさに真珠のようにクラシカルで上品な輝きを放つ彼女たちにぴったりのお店の名前です。
そしてスウェーデン語のPärlanは真珠という意味以外にも、昔は英語の「ハニー」のように大好きな人への呼びかけにも使われていたりしたそうです。また美しくてかっこいい女性をさして、「あなたはPärlanだ」と言ったりもしていました。

そんなPärlanなリサが瞳を輝かせて語ってくれた今後の夢はというと、このパーランス・コンフェクティールをスウェーデンだけでなく、東京やロンドンにも出店することだそうです。

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Photo by Markus Karlsson Frost

PärlansKonfektyr_0195.jpgプライス
箱入り(10個) 120クローナ
箱入り(20個) 215クローナ




ストックホルムのスムルトロンステッレ
by Pärlans konfektyr (Pärlorna)

Old touch(ヴィンテージ・ショップ)
konditori Valand(老舗カフェ)
Chicago(スタッフ行きつけのダンス場)
Brandstation(レストラン)
スルッセン(Slussen)のニシン屋台


※2017.03.26
営業時間、プライス更新

Pärlans konfektyr

パーランズ・コンフェクティール

Nytorgsgatan 38
116 40 Stockholm

Tel.+46 (0)8 660 70 10

地下鉄
Medborgarplatsen (Green line)

営業時間
月〜金 11:00〜17:00
土 11:00〜16:00
日 closed

Web
http://www.parlanskonfektyr.se/